2020年04月09日

刃物


コロナウイルスが収束するどころか、逆に感染拡大中です。

今後どうなるのか全くわからない状況です。

見えない敵とのサバイバルですな。

しかし、誰も相手を倒せる武器を持ってませんので、暫くは身を隠すしかないですかね・・・(^-^;

長期持久戦になりそうです。(>_<)




さて、記事に移りますが、

木工屋にとって、機械や材料は当然の事ですが、刃物もかなり重要です。

取引がある数社のトイガンメーカーさんから、ライフル・ショットガン・グリップ等、

今迄に様々な種類の物を頼まれて製作してきたので、刃物も製品に合わせた形状の物を作ってきました。

と言っても、今は図面を書いて刃物屋さんに製作してもらうのですが。

これらはほんの一部で、機種ごとの専用の刃型を含めるとかなりの量になる。

刃物-1

刃物-2
主に使うのはこのタイプ。

ボール刃(左)やストレート刃(中2本)は主にライフル等の内堀りやグリップの裏掘りで、

羽がついた刃物は各製品の外形等に使ってます。

刃物-3

こんな感じで加工。

刃物-4
これら全ては超硬の刃物で、

超硬刃はチップが固く自社での研磨が難しいので、プロの研磨屋さんに頼んでます。

何度か研磨して使えるが、超硬チップが薄くると処分です。

で、また新品を製作してもらいます。




以前は、この様なハイスの刃物(左)を自分でグラインダーで成形(右)して使ってました。

刃物-5

この刃物は職人さんが掬い(ねじり)を一つ一つ手作業で行っていたそうなのですが、

需要も少なくなり製造中止となり、もう入手できなくなりました。

在庫も数本しかなくなり貴重品かな。

刃物-6

これで少しずつ刃物を成形していきます。

刃物-7
今でも少数しか作らない製品などは超硬刃を作らず自作してます。

このハイスの刃物は切れ味が悪くなると、超硬刃と違い自分で油砥で研磨して使えるし

研磨し過ぎることもなく、かなり長い期間使用してます。

何度か研磨をしていると当然「R」が大きくなるので、再度成形しなおします。

頻度が多くないものは、半世紀ほど前!?のもあると思う。


今は、便利な替え刃式のストレート刃も使ってます。

2枚の刃を各2本のネジで取り換えるだけ。

刃物-8

切れなくなると、剃刀の刃と同様に交換するだけで刃物の直径も変わらず楽。

都度、機械から刃物を外さなくても交換できるのはありがたい。

刃物-9

でも、便利に使えるのはありがたいですが、使い捨てなので勿体ないんですよね。


鋸なども、目立て屋さんがいなくなってしまい、使い捨ての物が増えてます。

こうした便利な物の登場により、段々と職人さんがいなくなってます。

職人さんがいなくなってしまうと融通が利かず、たまに不便に思うこともあります。



様々な業界がそうですが、我々木工業界もかなりの業者が辞めてしまいました。

製材・家具・建具・大工・・・殆どが辞めていきます。

我々もまた・・・って感じです。

まだ頑張りますが!(^-^;




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