2024年02月12日
厳選素材-1
今回は以前からご要望を頂いていたタナカ製SAA-ガス用のグリップを作ります。
改良があったようなので、最新の本体を取り寄せてみましたが、重量も質感も凄く良いですね。
で、早速グリップを外してみると
この部分でも改良があったようで、
フレーム内にウェイト入りで、更にグリップの位置決めをする為のピンも外れます。
これなら、1ピース・2ピースグリップのどちらにも対応可能ですね。
って事で、今回は削り出しの1ピースグリップを作る事にしました。
ただ、1ピースグリップを取り付ける為には、位置決めのピンは当然ですが、
せっかくのウェイトも外さなくてはならないので銃全体の重さは軽くなるけど仕方ない。
「クラロウォールナット」 にしました。
通常の木目の他にキラキラと浮き出るような美しい杢目が出るのが特徴。
当初、この接ぎ木による目的はクルミの「実」の品種改良の為だったようですが、



背面からのラインはこんな感じ。

元々、上下・水平二連の特注品用に厳選された材料だったのですが、
このクラロウォールナットという材料は、
同ウォールナット科の種類の別の木を「接ぎ木」と言う技法で人工的に育てた特殊な材料で、
通常の木目の他にキラキラと浮き出るような美しい杢目が出るのが特徴。
当初、この接ぎ木による目的はクルミの「実」の品種改良の為だったようですが、
こちらは失敗だったようで、そのまま放置・・・
やがて大木に育った木を製材してみると 木材としては大成功! となったようです。


現在は主に木材として使用する為に生産しているそうです。
接ぎ木による拒絶反応で杢目が出来るらしいのですが、育てるのも難しいようで・・・
その様な理由もあり希少性も高いので、通常のウォールナットよりも遥かに高価な材料です。
そのクラロウォールナット材を早速木取り。↓
木目とは別の杢目・・・お分かりいただけるでしょうか。
この厚みのあるブロックを削り出します。
輪郭と内側を削った物がこちら ↓
ここからの加工冶具がまだ出来上がっておらず、まだ時間がかかりそうなので、
とりあえず2個程、手作り。
背面からのラインはこんな感じ。
元々、上下・水平二連の特注品用に厳選された材料だったのですが、
グリップ用に更に小さく木取りすると、同じクラロウォールナットでも杢目にこれだけの差がでてしまいます。

水で濡らしてみると、違いがより鮮明に見えます。 ↓
完成すると、木目と杢目は個体差がかなり激しい物になると思います。
Posted by if-Product at 12:53│Comments(0)
│材料・工具・その他
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。